85点
Kindleで読書
一言
『世の中が不思議に思うことをなくしていった先に普通がある』
芥川賞受賞作品
朝井リョウがおすすめしていたので読んでみる
朝井リョウ的には外国人がプライベートの質問をしてくるところで絶望したといっていたが、
個人的にはそれ以外のところのほうがよっぽど絶望だった
不思議なところを少しでもなくしていけば、社会になじめるというのが本当にその通りだと思った
普通でいることが世の中で生きていく上で楽に生きていく方法だと客観的に思えた
問題を起こさないあちらにいる人間よりも、問題を起こすこちらの人間のほうがまだ良い
朝井リョウの解説を聞いているときにコンビニ人間というのは仕事人間と同じ系統の語彙だと気付いた
そして、仕事人間というのは仕事が大切な人間、仕事中心の人間という意味だけではなく、仕事に依存している人間という意味でもあるのだと気付いた。
解説のところで書いてあったベイビーエンドというのも本当にその通りだった。なんでもかんでも子供が生まれる、もしくは妊娠したところで物語を終わらせるみたいなのが乱発するなかで今回の終わり方はふつうじゃない人間としての道を貫く斬新な終わり方だと思った
あと、最初Audibleの聞き放題プランで聞こうかと思ったのだが、やはり小説をAudibleで聞くのは自分にはあわないと思って読むのに変更。
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