94点
Kindleで読書
一言
『明日死にたくない人たちの生きる人生を生きられない人』
ひさびさに色々突き刺さる本だった。
中盤一気によみたくて夜更かししてしまった。
なんとなく、著者が苦手で今までこの人の本は読んでこなかったのだが、本屋に平積みされていたことと文学Youtuberが絶賛していたので、Kindleで読んでみることに。
あらすじのようなものがなく、読んでみるまで一切内容がわからなかったが、読んでみて、あらすじがないのは、あらすじでおそらくこの物語にまつわる根本の部分に触れるのはネタバレのようになって嫌だったのではないかと思って納得。
昨今の多様性は、理解される程度の多様性を見せつけて、傷をなめてもらっているだけという内容が突き刺さった。
本当に本当に特異な感覚を持った人がいたら、その人を本当に理解できる?ということを突き付けているなと思った。
ずっとマジョリティーでいられるってそれは逆にマイノリティー。
白夜行くらい色々刺さった。
また人生のどこかで読むことになる本だと思う。
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